敏宮凌一の墓標

ここは、敏宮凌一による、過去と最近に制作した様々な作品をただ置いていくだけの場所である。

立体作品 No.02

ステッピン・トゥ・エイジア01

©2022 Ryoichi Satomiya

ステッピン・トゥ・エイジア02

©2022 Ryoichi Satomiya

                                        「ステッピン・トゥ・エイジア」
制作年:2021年から2022年
使用したもの:レコード盤、剪紙、マグネットクラスプ、段ボール、額縁

"Steppin' into asia"
2021-2022
Phonograph record,chinese cutout picture,Magnetic Clasp,corrugated board,picture frame
                                       

これは一応レディメイド作品です。
この作品では、作品に使ったレコードに収録されている「ステッピン・トゥ・エイジア(Steppin' into asia)」という曲名にちなんで、「アジアっぽい」を目指して、額縁に収める物を選びました。co062c54.hateblo.jp

これに使った額縁は、100均ショップで販売されている四つ切サイズの写真用の額縁を2つ用意して、ボンドで貼り合わせて、アクリル絵の具で塗装したものです。www.sizekensaku.com
額縁に収まっているレコード盤は、1980年代に製造・販売された坂本龍一さんのピクチャー盤なのですが、*1「ビニ焼け」という修理不可能なダメージがあるために「処分品」として、日本のあるレコードショップがネットオークションに出品していた物を落札しました(ここでは言えないほどの落札価格でしたが(苦笑)・・・。)。
ピクチャー盤のレコードは、通常のレコード盤とは製造方法が異なるので、最初に購入した時から再生できない不良品に遭う確率が高いという話を耳にしたことがあります。
しかしピクチャー盤は、たとえ再生が出来なくても、「鑑賞する作品」としての使い道があるので私は嫌いじゃないです。roomclip.jp

額縁の中やレコードにたたずむ蝶は、「剪紙(せんし)」という中国の切り絵の蝶です。

chugokugo-script.net背景として使っている布は、タイなどの東南アジアにいるという少数民族「モン族(またはメオ族)」の衣装の端切れです。あるフリマサイトで一目ぼれしてゲットしました(笑)。
当初は台湾の「花布」にしようかと思ったのですが、日本では扱っている実店舗やオンラインショップが少ない上に、あっても高額な値段で売っているところが多かったので断念しました。
www.monbana.jp

*1:ビニール焼け」や「塩化ビニール焼け」とも呼ばれる。レコード盤の収納に使われているビニール袋とレコード盤自体に塗られている「可塑剤」や、高温多湿のところで保存されていると起こるレコード盤のダメージのこと。中古品として流通しているLP盤・一部のシングル盤・紙製ジャケットとビニール袋に入っている音楽CDやDVDソフトに多いという。長い間ビニール袋に入りっぱなしの状態にしていると、盤自体の光沢が全体的(または部分的)に消えたり、謎の模様が出たり、もし再生できてもノイズや雑音だらけなのが特徴。直す方法は無いと言われているので、もしもビニ焼けしている物に出会ってしまったら、その物は泣く泣くゴミに出すしかないという。